デイサービス　何で儲かるの？

「デイサービス ① 何で儲かるの？」
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デイサービスというと、朝にお迎えがあって現地に着きそこでさまざまなプログラムをこなして帰りの車に乗って自宅に戻ります。一見、これで１セットだと思いがちですが、実は送迎については別料金です。また送迎は利用者が居宅の外に出てから車までの距離の移動を介護するだけであり、玄関前に車をつけてもらっても、デイサービスの職員が乗車までに利用者にふれれば送迎をしたことになります。逆をいえば日中過ごす施設まで家族が送迎したり、本人が直接行って帰った場合は送迎のお金はかかりません。つい送迎もやってくれてると思いがちですが別のサービスであり、料金も別途請求されていることを先ず知っておきましょう。

ここ数年で増えたのは小規模デイサービスと特性をもったデイサービスです。まず前者については、利用者は十名以下でその場に集い世間話や図画工作、手芸、工芸のうち七宝焼きの電気釜のような特別な設備を必要としないレクリエーションを行い、夕方解散をするといったことが行われています。この一文がデイサービスの料金の基本セットと思って下さい。これ以外については別途料金がかかりまして介護保険法にて指定されてないものについては、全額自費負担になります。ただし、地域によってはデイサービスを利用することに助成金が発生するところや本人でなく施設に直接助成金が行き、その為、本来は加算料金になるサービスが無償でうけられる場合があります。また、すべて無償で陶芸教室をするボランティアが来て教えたり作ってもらう場合もあります。このへんについては地域差があるので事前に調べておくことを勧めますし、この場ですべての事例を書くことは多すぎて不可能です。

在宅で入浴できない場合、デイサービス先にある入浴施設で入浴介助をうけることができます。これは必要な方のみであるのでもちろん別料金です。ちなみに送迎と入浴介助がついたデイサービスは１回あたり１万円を軽くこしてしまいます。利用者は連絡帳をに毎回、その日にやったことを職員に書いてもらうのですが、「前回これなくて残念でしたが今日はお風呂でくつろげて上機嫌でした。」とか書きます。これ本人に対して「入浴ができてよかったですね。」でかつ「前回提供できなかったサービスを行えたことで無事、お金が入ってくるから良かったですね。」という意味合いを持ちます。

入浴介助に似たサービスで歯医者さんがデイサービス先にきて利用者の中で希望する方の診察をする場合があります。利用者さんは「歯医者さんがきてくれる。」といって大喜びかもしれませんが勿論別料金であり、訪問歯科サービス料金をしっかり請求されます。美容師さんがきてのカットしてもらったらこれも別料金。（かけだしの美容師が実技の練習兼ねてカットする場合は無料です。）以上、お金のことに過敏なほどに書きましたが、それには理由があります。それは「デイサービスをうけるときは目的をもって、不要なサービスを紹介されても安易にのらない」ためです。利用者は同じ境遇の人と話してその場を楽しみたいだけなのにたった５分の入浴は必要ないですよね。安易にデイサービスに儲からせているのが現実なのですが、事前の見学や職員からの説明はとても大事で「○○さんが風呂にはいってるから入りたいなんて言葉にのったら喜ぶのはデイサービスを運営する側です。

介護プランをたてるケア・マネージャー、デイ・サービスの生活相談員は、サービスの多さを「いいですよ～」口調で紹介します。大半の場合はそれに乗ってしまいがち、相手の思うつぼの現在です。私がなんでデイサービスでお金やサービスは最低限におさめることをいうかというと、介護保険内での負担に上限があるからです。例えば夏、どうしてもお盆に参列しなくてはいけないときにその間だけショートステイにお世話になりたい。普段から介護保険内での負担枠いっぱいにつかっていると、そのショートステイは全額実費負担です。介護してる日常から週にちょっとだけ解放されたい。その為の方法はデイサービスを利用するだけではありません。ヘルパーさんに２時間きてもらうのも一つ。地域のサークルに関心があったらデイサービスよりそっちに参加してもらって送迎をヘルパーさんにお願いするのも一つです。ケア・マネージャーについては自分の会社のデイサービスしか紹介しない場合だってあります。それ以前に担当地区の施設の評判にうといケア・マネージャーさんだっています。

保険金問題や後期高齢者医療制度でお金に関心を持つ高齢者が増えたのは私はいいことだと思います。それを御自分がうけている福祉サービスにも拡充すればデイサービスの利用方法ももっと中味のあるものになります。行ったはいいが、話し相手もいなくデイサービスのテレビを見てたり将棋を同じ人とえんえんとして、もったいない利用方法をしてる人がいるのがデイサービスの現状です。必要なサービスには対価を払い、現在不要なものには様子見でいる。どうせ同じ日中を過ごすならより自分の居心地のいいデイサービスにて過ごしたい。簡単に儲けさせないで、普通の消費者意識でデイサービスはりようされないといけない時機にきていると私は思います。

と、以上のように制度に左右されて今の福祉現場があるのでこと人材育成はどこも苦手として「ライオンが自分の子供を崖から突き落として這い上がるのを待つ」という現場が大勢です。私もそうですが「毎日あの重たい福祉六法を持って専門学校に通って卒業したのは何なの？。」と現場で痛感して資格があるのに活用してない人が増えてるのが今の現状です。ホームヘルパー２級で実際に現場に定着したのが３割前後なのですから。どこの職場でも人材育成は重要な問題になっています。でも現実は絶対数を揃えるために福祉職フェアを繰り返しては人数をそろえるのに躍起になっているってところです。人材育成については今度の介護保険法の改正での着目点の一つになっています。

デイサービスについては、ネットで検索すると宣伝内容をみるかんじになります。利用者の声も「いいこと」しか乗せてません。あくまでも広さとか、プログラム内容をみて参考程度にするのがいいかと思います。次回はデイサービスで働く職員に求められる特性について書きます。ヘルパー講習であえてデイサービスでの実習の時間を設けているのはちゃんと理由があるんです。

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