「生活援助:複人数分あるんですけど」
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「生活援助で家族の分をつくるか否か」はヘルパー2級講座 や、他の方が執筆されてるのでそちらにお任せします。私か らの追加事項とすれば、所属したヘルパー・ステーションの 前身が何だったか知っておくといいと思います。家政婦派遣 だった場合、勉強で習ったこたえとは違う方法を指示される ことがあるからです。

ここでは「高齢者夫婦のみで生活してる場合」をとりあげま す。近年増加の一途ですし今の核家族のたどりつく先がこれ にあたることが多いからです。こと最近は「息子、娘に頼ら ず自分たちのリズムで生活したい」という高齢者が増えてい ます。

先ず家に入ったら訪問介護記録が1つか、2つかを確認して 下さい。次に今日は「書類上」誰の介護で入るかを確認して 下さい。これを間違えると活動記録の書き直しや利用者にも う一回はんこうを押してもらいに常勤ヘルパーさんがでむい たり期日がすぎると事業所が翌々月に介護報酬をもらえない ことになります。

在宅介護において(ここでは)夫の介護を妻がしてて、妻も 高齢で体調崩しがちだったり、本音は介護に疲れている場合 があります。その場合、ケア・マネージャーは夫だけでなく 夫婦二人とも介護の認定審査をうけてもらうことにします。 運良く二人とも介護保険でのサービスが適用されるとケア・ マネージャーは二人分の介護時間数を合算して「書類上」で は夫、妻、それぞれに見合った介護時間数(業界で俗にいう 点数)に割り振ってケア・プランをたてます。そして今度は サービス提供責任者をまじえて話し合いの末、「現状にそっ た介護」を行います。何故か。それは最重度の介護度5での 時間でも利用者宅ではたりない場合があるからです。

ここから夫の介護度を5、介護をしてきた妻の介護度を2と して幾つか事例をあげます。

(1)平日の介護の記録は夫の方につけて土曜日については 妻の介護記録につける。坂道ばかりのところなのでやること は掃除は居室全部、洗濯は二人分、買い物も二人分。

(2)1日3回はいるおむつ交換と清拭は夫の介護記録にか いて、その後の夫への食事介助については妻の介護記録に記 入する。

(3)夫の入浴介助は夫の介護記録につけてそこででた洗濯 物+妻の洗濯物の洗濯と二人が使っている部屋全部の清掃は 妻の介護記録にかく。

(4)夫のデイサービス(デイサービス先での入浴含む)の 送迎各30分を夫の介護記録にかき、夫の足浴(テレビとかで 足湯とかいってますが、あれは間違い。)と調理は妻の介護 活動記録に書く。

あげればきりがないですが、どれもグレーゾーンです。現実 どちらかの活動記録に虚偽を書くことになります。では、そ んな現実と制度の矛盾から自分を守るにはどうしたらいいか ?。

先ず簡単なのはヘルパーステーションに行ってサービス提供 責任者に事前に指示をもらうことです。電話連絡でもいいで しょう、言った言わないの事件にしたくなかったらファック スで返事をもらうといいです。自分の担当でない曜日に介護 をしているヘルパーさんに聞くのも一つです。法律では月に 一度は事業所にヘルパーさんを集めて勉強会や上記の場合の 事例検討を行います。困難、複雑なケースについてはサービ ス提供責任者の地域の役所主催の集会で意見を収集すること もあります。同じ利用者で同じ介護なのに曜日によって入る ヘルパーさんが所属しているヘルパー・ステーションが違う 場合は他社との連携も必要になります。

一番大事なのは「わからないまま自分一人でしまい込まない 」ことです。わからなかったらヘルパー・ステーションに電 話しましょう。たとえ介護に関わってない事務員さんが電話 にでてもその方にことづけしてもらって下さい。常勤ヘルパ ー全員が介護についていて事務員さんが一人だけということ は多々あります。あとは事務員さんがその事業所内のルール によってしかるべき人に連絡をして現場のヘルパーさんに指 示の電話が入ります。体調急変の場合には常勤のヘルパーさ んが応援にくることがあります。バックアップ体制は方法が 違うにせよ、どの事業所にもあるのでそこを利用して下さい 。

尚、前に戻りますが「記録上」妻の介護ではいっている場合 夫が風邪とか熱発したが救急車を呼ぶ程でなく、その日の自 分の後に他のヘルパーさんがはいる場合の「記録の書き方」 は「夫の○○さんは昨日まで風邪で熱がでてたそうです。今 日は熱はありませんが時折咳をされています。」です。そし て自分の介護が終わったらヘルパー・ステーションに電話し て下さい。場合によってはその日のうちに他のヘルパーさん 、または貴方が病院へ通院介助することがあるからです。
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