「ターミナルケア、実施編」
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前回、ターミナルケア(終末ケア)に入る前の心の準備までを実例を併 記して書きました。いよいよ「ターミナルケア、実施編」です。
訪問、施設介護両方でいえるのは、いつか誰かの番で「終わり」に遭遇 するということです。介護業界3年やっていて未体験の人もいれば3ヶ 月連続その場に立ちあった人もいます。何あれ、該当する方が急変をお こしても医師でない以上、生死の判断、発言はしないで下さい。越権で すめばいいけど大抵は問責になりかねません。連絡帳や急変時の連絡の 仕方に乗っ取って、かつ自分の所属してる事業所を優先して順番を守っ て連絡をしましょう。在宅で終りたい人を勝手に救急車で病院に搬送し ては、今までターミナルケアをしてきた意味がないです。

体調が急変された場合予定されたケアの時間を越えることが多々ありま す。施設介護ですと残業して指示を待てますが、訪問介護で次に別のケ アが入っている場合には自分が残って替わりの人に代わりに行ってもら うか、直接来てもらって自分は次のケアに行くかの二択を直ぐに決めな いといけません。これは事業所によってまちまちなので先ず事業所に連 絡して下さい。もし、連絡帳に書いているとおりに最初に家族に連絡し たら、先方は「あぁ、この方が残ってくれるんだ。」と勘違いします。 まして別の人の交替してその場を立ち去ったら、交替した人が説明する 手間が発生しますし、不審がられます。引継ぎは出来るだけ波風が立た ないようにするのが最善で、それができる人としてターミナルケアに参 加したことを忘れないで下さい。

ところで、先方がターミナルケアを選んだ意図をわかっていますか?。 多くは平穏に終らせたいという願いがあることを汲み取って下さい。特 別な介護だとか、ビクついたり、わざとアカヌケタ行為は白けるだけで す。平常心でいつもとかわらず挨拶をして始めて終えて下さい。施設で も申し送りをうけて、終業時までは他の利用者に接するのと変わらない で勤務について下さい。ヘルパー講習のシュミレーションで「利用者に 死にたいと言われたらどうしますか?」というのは大抵の人は受けてま す。でも、現場はそう簡単に話しが切り替わることはありません。自分 がどれだけの情報量を持ち、切り返しができるか。それは人生経験も含 まれています。こと施設では他に働いている人が知恵をもっていること が多いにあります。孤軍奮闘もいいですが、人脈を利用するのも一つで す。その為にも関わっている人には別の場所であっても挨拶はしておく といいです。ケアの話しをするのは守秘義務に反するのでそこは注意し て下さい。

最後に、行動の時は常に時刻を気にして下さい。残業云々もありますが 急変した場合は医師、看護士に必ず訊かれます。時計をこまめに見る習 慣のない方は、普段から自分のケアにどれだけ時間をかけてるか憶えて おくといいです。時刻がそく言えなかったら、自分の動作から逆算すれ ばいいですからね。

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