「概論:難病の方のケア」
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実は最大手のコムスンの撤退で役所が頭を抱えているのが、 この題目です。「よそが嫌がるケースもコムスンは引き受け る。」を各地方の介護事業所は承知だったからです。では、 コムスンがそれだけの技量があったかと言えばそれは疑問で す。私が在籍時でも結構無茶なのを引き受けてました。彼等 のいうところの「ノルマ」達成のためで、現場は気持ちは純 粋で技量不足のヘルパーが利用者と試行錯誤して対応すると いう有り様でした。

難病については指定されてますので他のサイトとかでざざっ とみておくといいでしょう。代表的なのはALSで、患者団 体も大きいです。ここでひっかかるのは「医療行為をしない 」というヘルパーの大前提から外れることです。経管による 食事、痰の吸引、インシュリンの注射、机上の上では禁止行 為です。でも利用者の家族から、「責任追求はしない」と一 筆かいてもらっていたり施設だと看護士が同じフロアにいる から記録には明記しないとか在宅、施設、ともにあの手この 手をつかって実施しています。

こと、コムスンの場合は新卒採用が多かったので現場で苦し んでる人がいるならやらねばと正義感でやってしまう事例を 幾つもみてきました。そこを他の業者に見抜かれてコムスン は茨の道を選択しても当人達はそれに気付いてないまま六月 をむかえました。
題目に戻りましょう。どんなケアに入るにあたっても「どこ の公共機関からの依頼なのか」「急変対応マニュアルがある か」「訪問看護士も入っているか、入ってるなら何を担当し ているのか」この3つくらいはおさえておきましょう。何か あったら、ヘルパーステーション及び上司に連絡でなく、直 に保健所に電話の場合もあります。休憩で仮眠している訪問 看護士をおこさないといけない場合もあります。利用者ごと にマニュアルがあると思っていいでしょう。先ずそれに従っ て下さい。あとスタンド・プレーは厳禁です。それが医療行 為で他事業所の担当だったら、事業者どうしでの話にまで発 展します。
通常の高齢者でのケアにでもいえるのですが、訪問看護士が ケアに参加してるのであれば彼等を頼ったり知識を学んだり して下さい。いつお世話になるかわかりませんし、周囲がわ かると自ずと自分の役割の範囲がわかります。それをまっと うするのが、ヘルパーの仕事です。

とはいえ、上記にあげた3項目は私が有料老人ホームに勤め ていたときやったことです。こと夜勤が多かったので他にふ る場もない状況でした。責任は運営会社がとると明記されて たので、誰から指示をうけたか記録をとりました。実技のノ ウハウは看護士さんの空き時間に教えてもらいました。あと 実際にされるときにPHSで呼んでもらって見学もさせても らいました。私の場合は看護士さんとのコミュニケーション でだいぶ救われました。

前にもかきましたが、意外にコミュニケーションが介護の技 量より大事です。出来ないなら教わる、応援を呼べる人間環 境が大事です。中にはお局さんもいます。いくらその場で誠 意をみせても、後回しにされるかもしれません。

役所からの依頼だったら、担当者の名前まで覚えるか、記録 の表紙の裏に記載されているのが望ましいです。残業の連絡 をそっちにも連絡することが義務付けられてる場合がありま す。場合によっては役所の担当の方が「私が行くまでそこで ○○して下さい」と指示がでる場合もあります。介護事業所 に残業した理由を連絡するの上でも担当の方は覚えて損はな いです。

とにかく、縦横のつながりを重要視されるケアです。また、 技量をあげる上でのいい機会でもあります。未知の領域だか らとおっくうがらずに引き受けてみましょう


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