「虐待:出くわしたら」
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老夫婦の核家族化は皆さんが思われてる以上に増加ペースがは やいです。当初は「老いてもお互いに云々。」なんていってた のがいざどちらかが要介護になると、介護疲れの果てに虐待、 殺人事件までになっている事件になっているこの頃です。最初 の訪問介護計画を読んでて「ここは老夫婦だけで細々と暮して るんだ。私でも役に立てばいいな。」と思って伺ったら、どち らかが叩かれてるなんてことがたま〜にあります。
先ず割って入り、虐げられている方をかばって逃げて下さい。 担いで外へ出ても構いません。脱出してください。間違っても ここで虐げている方をやっつけては貴方と所属の事業所が損を します。脱出までにあなたが代わりに叩かれたり蹴られたりし ても倍返しは禁物です。そしてすぐヘルパー・ステーションに 通報して指示を待ちましょう。車で移動されてる方は社内に虐 げられてた人と一緒に車内で待つのも一手です。サービスは中 止になります。

大抵は常勤ヘルパーが応援にきて虐げていた方の説得にはいり ます。興奮が冷めるまで、事態が沈静するまで、手腕を発揮し てくれます。あとは応援にきた者の指示に従ってしかるべき行 動をとって下さい。ヘルパー・ステーションにて待機をいうか 、次の現場に行って下さいかは事業所によってまちまちです。 ただし、その日あなたが逃げるとこまでやったことは自分のメ モに記録しておいて下さい。

暴力行為については、それが有ると想定された上でのヘルパー 派遣と、突発的なのとがあります。それの確認なしだと叱責さ れるので御注意下さい。よくあるのは「利用者は不機嫌になる と手をあげることがあり。原因は仏壇(神棚)を断りなしに掃 除することにある。」の前置きを読まず、伝えられずにケアに 入ることです。「今日はここは掃除しますか?」と訊けば未然 に防げたことです。情報不足については自分が悪いか派遣した 事業所が悪いかは明らかですよね。自分であれば反省をし、事 業所であれば報告を入れて下さい。その後の対応で自分はここ で働いて大丈夫か危ないかを見極める機会にもなります。

厄介なのは施設介護です。こと有料老人ホームにおいてあるの が利用者同士でやることです。どっちかが健常者で入居してて 相手が「睡眠を妨害された」「無断で入って寝ていた」「タン スをあけてわめいてた」等まっとうな理由の場合です。一スタ ッフが間に入ってもどうしようもない場合があります。その時 はまず被害にあった健常者に詫びて下さい。そして上司に報告 して再度、他の者が訪室することを提案して下さい。その方の お気に入りのスタッフに上司が「悪いけど○○さんのところ行 って、部屋片付けてきてくれる?」と指示だしたり、施設長が 謝りにいくことがあります。そこはその施設のルールがあるの でそれにならいましょう。後日「誰と誰が謝りに行った。」の を確認して下さい。申し送りでサラリと言うことがあるので注 意して聴くことです。

 利用者どうしでお互いが精神的に障害をもっていて不穏な2 人がかちあうとか、いつも生活を妨害されてる入居者同士が組 んで「あいつは気違いだ」と陰湿に虐待している場合とか、認 知症を発端としたものもあります。介護スタッフはその都度の 事態鎮静まで誰が関わったかを記憶して自分のケアに活用させ る必要があります。あと、どのスタッフのゆうことなら話しを きくとかも同じです。偉い人より長く勤めている人の方に信頼 をおく利用者は多数います。そんな情報を持っているか否かで あなたのトラブル対処の能力をみられるものです。

施設で片方を引き離して事務所で一服してもらうってのもよく やる手法です。また夜勤の時間帯だと上司も応援もいません。 そういうときは、自分にくっついて行動してもらってました。 いずれ該当者はうとうとしてきます。そしたら居室に誘導で、 事の始終を記録に残します。

申し送りには、いろんな情報が入っていて担当するフロアに よってその中での重要項目の順番がかわります。施設実習で は身の回りのことで手一杯とか自己紹介で後は呼ばれなかっ た。とかありますが、職員にとっては短時間で多くの情報が 申し送られててメモをはしらせている時間帯です。その上で 中には前日のに目を配ることもあります。

虐待行為には出くわしたくないのが本音です。でも逃げられ ないのが施設介護の特徴です。利用者が誰であっても未遂で 終わるようにと、いつも情報は行き交いスタッフは注意をし て様子観察をしています。

最後になりますが、虐待の現場で血、唾、汗がついたら早急 に水で洗い流す等の処置をして下さい。
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