「概論:事業の譲渡ー訪問介護編」
------------------------------------------------------

先ず福祉の事業の譲渡について断言できることは、談合はあります。 その場も部屋も実在します。またこれに参加しないと地域で事業は 出来ません。コム○ンが転んだ理由は幾多にも及びますがこれを軽 視して営業活動を展開したことで助け舟を失ったことです。どの事 業所にも得手不得手があります。事業の譲渡は損得だけでやってる ことではなく責任がとれる方法として行われているのが現実です。 ケアマネージャーで自社のヘルパーの実力をみてあえて実際のサー ビスを他に譲渡することは日常のことです。

訪問介護の場合は二分されます。一つはヘルパーは現状通りか否か で、もう一つはケアプランが付いてくるかサービスだけかです。

先ず「他事業所から電話がきて訪問介護事業を引き受けてほしい。」 とくるの一緒です。そこで応対した人がいう決まり台詞があります。 「ヘルパー付きですか?」これはいま現在、ケアにあたっているヘル パーさんを自分の事業所に登録し直してもらうのかそうでないかいう ことで「ヘルパーもお宅にお願いしたいのですが」と返事がくればそ れだけの人員が確保できるかどうか判断した上で返事をしないといけ ません。多いのは「うちにくるヘルパーさんがころころ変わってその 度に0から説明しないといけないので困る」という利用者の苦情です。 では、ヘルパーさんもセットでひきうけました。ある日、訪問したら 、介護保険法、支援費制度、その他条例に反したことをしてて「お手 伝いさん」「何でもやさん」にヘルパーがなっていることがこれもよ くあります。引き受けた方は根気強く矯正していかねばなりません。 常勤ヘルパーが再教育にでます。または「ヘルパーはうちにはいます のでご心配なく」とヘルパーをごっそり入れ換える手段にでるときが あります。当然現場は混乱です。ここも常勤ヘルパーが介入して仕事 を失うヘルパー、未知らぬ人に心配する利用者と幾度も話を行います 。傾向としては譲渡する方がその辺は調整した上で連絡がきますが、 たまにファックス1枚で「来週からお願いします。」と住所と名前だ けの紙がくることもあります。

次に後者でも決まり台詞があります。「ケア・プランは頂けますか?」 です。ヘルパー講習で習ったように、ケア・マネージャー、サービス 提供責任者が揃った事業所ばかりではありません。計画だけをたてる ところ、サービスだけ引き受けるところ両方あります。それぞれに事 情あってのことです。ケア・マネージャー不在でケアプランも引き受 けたら今度は自分らがたててくれる人を探さないといけません。また、 依頼してきた方ではヘルパーさんを事業所の諸事情で全員解雇してし まったこともあります。多くは「ケアプラン付きでないと引き受けない 」という返事です。よその事情に巻き込まれたくないのはどの業界で も同じことです。初めからうちのプランで知っているヘルパーを派遣 する。事業所の本音です。汗水流してるのはうちのヘルパーで、指図 はよそからされて、現場のクレームは引き受けた事業所で処理しろと いうのは都合がよすぎます。反面、実権をとればこっちのものとサー ビスのみ引き受けて月に一度の報告のときに実力行使でケアマネージ ャーを説得させる事業所もあります。私が在籍したとある事業所では ケア・マネージャーの弱味につけこんだり、所長が接待したりして最 後は自分達のサービス内容を承諾させていました。簡単な例だと薬剤 師はケアマネージャーになる資格はありますが介護の実務は知りませ ん。すると介護のベテラン揃いの事業所の言いなりになって最後は「 所長さんの御都合でして下さい」と泣きをみせたところがありました。

と、この2つの項目の組み合わせだけでも4パターンの譲渡の依頼の 話しが考えられます。他に事業所の都合だけではなく利用者の都合、 当初関わった役所の体面&都合、言った言わないでこじれたままの問 題などがこの4パターンに追加されます。常勤ヘルパーは誰かが休ま ないと出番ないと思われがちですが、出かけたら戻るまでに数件よっ ては利用者さん、ヘルパーさんの話を聴いたり情報収集にこれ努めて 事を未然に防ぐ仕事は欠かせないんです。経験からしても外で車で待 機してた方が事業所に戻るより時間短縮にもなりますし一人で問題解 決の時間がとれました。戻ったら、ヘルパーの愚痴ききで数時間。。 。ま、これも仕事の一つではありましたけどね。

最後に特例をあげます。役所からの依頼です。何故自分のところにき たかは実際に介護サービス始めないとわからない場合で役所が委細を 知らせないで押しの一手で迫ってくる場合です。結論からいえば、出 来ると向こうが見込みをたてての譲渡の依頼だからと思い、引き受け ましょう。分らなければ、依頼してきた役所の人とあうようにセッテ ィングすればいいのです。その後は普通の窓口での応対になるか、奥 の部屋、近くの喫茶店になるかは行ってみてのお楽しみ。常勤ヘルパ ーやサービス提供責任者はそれ位どーんとしておいた方がいいみたい です。私は全ヘルパーさんとのパイプラインや得手不得手でしのいで ました。福祉課長にも会ったこともありますが毎度の緑茶に メモ禁止の話は給料に見合わないことがありました。

以上、コム○ンが傾いて、なかなか訪問介護で譲渡がうまくい かなかった理由も交えて書いてみました。大きく分けて4つの パターンに問題が追加されていて日常茶番事に行われていると いうことです。

メニューに戻る


アクセス解析 SEO/SEO対策