「概論:最大手の撤退」
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介護保険の不正請求でいえば、大手が 続々とだしてますね。六月六日、最大手のコム○ンが介護事 業所の8割が事業撤退の処分になりました。約七万人の高齢 者や障害者に影響が出るとのことです。数値やニュースでや っていることはそっちに任せまして。実は私、ここに半年在 籍していたんです。

私、「3わのペンギン as みいらん」はヘルパー1級講座を 受けてる間の半年、介護業界最大手のコム○ンの本社そばの 事業所にいました。当時、ヘルパー2級講座で後輩にあたる 方が事業所長をしていました。その2級講座の講師から所長 である(ここでは)○さんを紹介されました。○さんとも話 が弾み、ヘルパー1級講座の受講期間の間、コム○ンの○さ んのところにいることになりました。ヘルパー2級講座の講 師からヘルパーさんの愚痴や面倒をみて欲しいという内密が あり、朝早くの介護が終わった後は夜最後の介護の出番まで ずっとその事業所にいました。

自転車の貸し借りにきたヘルパーさんや空き時間を事業所で 時間をつぶしているヘルパーさんからいろいろと愚痴から真 面目な話まで、聴いては同感したり一緒に考えたりしました 。それは自分がサービス提供責任者になったときのためにと 思い、社員さんの邪魔にならない範囲でやってました。

実話で1級修得したら社員にならないかという話もありまし た。でもたとえ、人格のいいヘルパーさんを集めても自分に はあわないと思いました。いわゆる「ノルマ」が重視される ためです。

コム○ンの場合、介護を電話で頼む場所はコールセンター。 それとは別に「営業」役の人が介護の依頼をとること専門に いて、またそれとは別に事業所長が介護の依頼をとるべく動 いてました。どれもヘルパー1級、介護福祉士、ケア・マネ ージャーではない人もやってます。月ごとの介護派遣数の目 標値を本部にファックスしては、黒板に介護件数をかき、毎 月達成度についての会議がありました。○さんはヘルパー2 級をとって半年でしたが事業所長だったのでその会議にも出 席していました。業績は上がり○さんは介護職というより、 営業職みたいになっていきました。周囲からは「ろくにケア 出来ないのに営業に徹するなんておかしい」という声もあり ました。私はそれが会社の意向だと理解し、コム○ンがどう であるか判断して意見は一切しませんでした。

その頃、私の施設実習シーズンがはいり、コム○ンとはお別 れとなります。

その後、○さんは営業成績を評価されて新規に事業所をつく る役目を任命されました。今度は訪問入浴車での入浴サービ スも始めるとのことでした。その後○さんの努力が実り、事 業所を新たに設置と訪問入浴のサービス実施までこぎつけま した。訪問入浴の説明会がひらかれ、私と○さんが受講した 講師が参加しましたが、素人同然の説明で閉口するものだっ たと講師から連絡をいただきました。

この本社そばのコム○ンにお世話になるまで私は常勤ヘルパ ーをしてました。すると業者のあいだでの評判をいろいろ聞 こえてくるのですが、コム○ンについてはいい話がなかった です。コム○ンの方が身体介護していった、後始末や掃除を やらされたというヘルパーさん。サービス提供者会議では、 ケアマネージャーに「一件でもとらないと帰れません」と泣 きつくコム○ンの社員(資格の有無は不明)。挙句の果てに は市の福祉課からあそこに頼むのは市の体質にあわないから 移送サービスの認可をとってくれという公務員。一言でいえ ば「がめつい」というのが実際ヘルパー登録するまでの私の 印象でした。正社員登用の話しに乗り気にならなかったのも こういった背景があります。

私がヘルパー1級をとったころ、○さんは私が在籍した処と 新しい処の所長になっていました。サービス提供責任者につ いては、報道にもありますように全国の社員から該当者を抽 出しては、介護サービスの契約書を作成してました。幸い、 私がいたところには2名他の社員がいましたが二人とも資格 に該当してました。しかし、うち一名が実家に戻ることにな り、残った1名の名前を使いまわしていたと思われます。ま たは本部から指定された人の資格証明書のコピーをもって事 業を展開していたと思います。

在籍中は、やばいという現場は何度もみています。訪問介護 記録と請求があわないとか介護サービスの時間を短縮すると か。でも私はヘルパー2級講座の講師との内密を優先して、 現場のヘルパーさんから聞き出したり話しに乗ることに徹し ました。おかげで地雷を踏まずにすんだのです。

介護業界に民間企業の多くが参入してきました。コム○ンに 限らず大手が不正請求をだして、監査の段階に幾つもなって います。○十字の訪問看護所でもひっかかりましたが、常に 介護現場は動いているのです。六月六日のこのニュースはそ の他事業所への警告とうけとっています。こと金銭で介護事 業所を吸収して成長したところとかは、吸収段階の時点の介 護記録が欠落や偽装が想定されます。ひとごとではないとい うことです。

すっかり「営業課長」に様変わりした○さんとは「ノルマ」 とか「一つの駅に一つの事業所へ業務拡大」という件で意見 があわなかったのでコム○ンを辞めていらい音信不通です。 どうか○さんがホーム・ヘルパーの原点に戻ってケア重視に 今後の荒波を乗り越えて欲しいと願う次第です。冒頭に書い た講師とは後々連絡をとる予定です。講師のほうに情報がい っているかと思います。
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